今日はちょっとユニークなトピックについてお話ししたいと思います。最近、エジプトを訪れた友人から聞いた話なんですが、なんとエジプトでは「ラーメン」が独自の進化を遂げているとのこと!日本人としては、ラーメンと聞くとつい「え、どんな感じ?」と興味津々になりますよね。というわけで、今回はエジプトのラーメン事情についてゆるっとお届けします。
エジプトにおけるラーメン事情とは?

エジプト(主にカイロ)におけるラーメン事情について、以下のような現状があります。
現地におけるラーメンの状況
本格ラーメンを提供する店舗
カイロでは近年、アジアンフュージョンの一環として、本格的なラーメンを提供する店舗が増えてきました。以下はおすすめのスポットです:
- Don Eatery(ニューカイロ、5A by the Waterway)
ビーフ味噌ラーメンやチキン醤油ラーメンなど、個性的で美味しい一杯が楽しめます。特にビーフ味噌ラーメンは好評です。 - Pucca(ナスルシティ、Wonderland Mall)
塩ラーメン、京都風ラーメン、味噌ラーメンなど複数のスタイルを提供。店はマレーシア人とインドネシア人が運営しており、本格的な味にこだわっています。 - Odoriko・Gyoza’s・Tama’s
それぞれチキン醤油ラーメン、チキンラーメン(カツ載せ)、ビーフビリアラーメンなど個性豊かな品揃えがあり、アジアンフュージョンならではの創意工夫が楽しいです。
デリバリー専用・オンライン展開のラーメン
- Koji(マアディ地区のみデリバリー)
ビーフ味噌ラーメンやトリュフチキンラーメン、ビーガン向けラーメンも展開。全て手作りで、予約・配達は木〜日が中心。 - Ichimiro(オンライン/半デリバリー形式)
塩ラーメン(チキントッピング)や醤油ラーメン(ビーフ)、ハラール対応の手作りラーメン。価格はEGP110〜140。
その他、現地で親しまれる即席ラーメン関連
- 韓国や日本のインスタントラーメンが輸入され、Fengany などの通販で「Samyang(激辛)」や「Nongshim」「Paldo」などのブランドが購入可能です。
- インスタント派は多く、地元の人々の間で手軽な料理として定着しています。ただし、未調理の「生(乾麺)」で食べることは健康リスクもあり注意が必要です。
コシャリ(Koshary)の存在感
エジプトの国民的炭水化物料理「コシャリ」は、レストランやストリートフードとして親しまれており、パンのような存在です。そのため、ラーメンは依然としてニッチなジャンルとも言えます。
エジプト人のラーメン愛と文化的広がり
- Instagramでラーメン文化を広げる取り組み
カイロ在住のカップル(Mahmoud Maklad 氏と Reem Atef 氏)が “@ra3men” を通じて、ラーメンの美しさや文化を投稿。将来的にはラーメンキットの販売も予定されています。 - 自家製ラーメンブランド「Ichimiro Ramen」
Redditやローカルコミュニティでも注目されており、手作り麺と日本式の味を融合。現地の起業家精神も感じられます。
まとめ:エジプトのラーメンシーン
カテゴリー | 特徴・例 |
---|---|
本格店舗 | Don Eatery, Pucca, Tama’s, Odoriko, Gyoza’s など多様。 |
デリバリー中心 | Koji(マアディ)、Ichimiro(オンライン)など手作りラーメンを提供。 |
トレンド・文化 | SNSや地元起業家によるラーメン文化の浸透努力がポジティブな影響を与えている。 |
消費スタイル | 即席ラーメンやインスタント派が根強いが、本格派を望む層も増加中。 |
健康リスクへの注意点 | 「生麺」や「未調理インスタント麺」の摂取には、死亡事故も報告されており、十分な注意が必要。 |
カイロでのラーメンの人気の理由
カイロでラーメンがじわじわと人気を集めている背景には、エジプト独自の食文化や社会的なトレンドが大きく影響しています。以下では、カイロでラーメンが人気を得ている主な理由を詳しく解説します。
1. 若者世代の「アジアンフード」ブーム
- カイロでは、近年SNSを中心に韓国・日本・中国など東アジアの文化が注目されており、その一環としてラーメンも人気を集めています。
- 特に K-POPやアニメの影響 が大きく、「NARUTO」や「ドラゴンボール」で描かれるラーメン文化が若者の興味を引いています。
- TikTokやInstagramでは、「本格ラーメンを食べてみた」「辛ラーメンチャレンジ」などの動画が拡散され、需要を押し上げています。
2. 外国人駐在員・観光客の増加
- カイロは国際的な都市で、近年はアジアからの駐在員や観光客も増えています。
- 日本・韓国・中国からの企業進出もあり、現地で本格的なラーメンを求める層が一定数存在します。
- こうしたニーズを背景に、Don Eatery や Pucca などのラーメン専門店が増加しました。
3. エジプト料理との差別化
- 伝統的なエジプト料理は コシャリ、フール、ファラフェル など豆・米・パスタを中心とした「重めの炭水化物料理」が多いです。
- 一方、ラーメンはスープベースで、出汁や味噌・醤油・辛味など 新しい風味 を楽しめるため、若者を中心に「異国感」がウケています。
- 特に味噌ラーメンやトリュフ風味ラーメンなど、現地では珍しい旨味のある料理が好まれています。
4. インスタントラーメン文化の浸透
- 「Samyang」「Nongshim」「日清カップヌードル」など韓国・日本ブランドのインスタントラーメンは、カイロ市内のスーパーや通販で手に入りやすくなっています。
- こうした インスタントラーメン人気 がきっかけとなり、「次は本格的なラーメンを食べてみたい」というニーズにつながっています。
- 特に 辛ラーメン は若者の間で大ブームとなり、ラーメン文化の入り口となっている状態です。
5. フードデリバリー文化との相性
- カイロでは Talabat や Elmenus などフードデリバリーアプリが非常に普及しており、ラーメンはデリバリーに向いている料理として人気を伸ばしています。
- Koji や Ichimiro のように、最初からデリバリー専業でスタートしたラーメンブランドも登場し、SNSで話題になりました。
6. ハラール対応ラーメンの普及
- エジプトはイスラム教徒が多数派なので、ハラール対応が必須です。
- 最近は 豚骨を使わず鶏・牛ベースで作るラーメンや、ハラール認証を受けたインスタントラーメンが増え、現地で受け入れやすくなっています。
- この対応が、現地での人気拡大に大きく寄与しています。
7. SNSでの「映え」需要
- カイロの若者はInstagramでのシェア文化が強く、ビジュアルが映える料理が人気です。
- 黒い器に盛られたチャーシュー、半熟卵、海苔などがのったラーメンは、現地料理より写真映えするため、インフルエンサーやフーディーの間で拡散されています。
- 特に #CairoRamen や #Ra3men(ラーメンをエジプト流に発音)などのハッシュタグで投稿数が増加中です。
カイロでラーメンが人気を集めているのは、
- アジアンフードブーム
- 外国人駐在員・観光客の増加
- エジプト料理との差別化
- インスタントラーメン文化の浸透
- フードデリバリー需要
- ハラール対応の普及
- SNS映え需要
といった要因が重なっているためです。
インスタントラーメンの利用状況
カイロにおけるインスタントラーメン(即席麺)の利用状況について、以下のような多角的な視点から整理してみました。
1. インスタント麺の市場成長と規模
エジプトのインスタント麺市場は急成長しており、2024年には約1億4,565万米ドル規模と推計されており、2025〜2032年の年平均成長率(CAGR)は約7.18%と見込まれています。
別の調査では、2024〜2029年の期間で約1.6億米ドルの市場拡大を予想し、CAGRは約11.1%に上る見込みです。
今後の市場展開では、都市部の若年層のライフスタイル変化、「アジアン料理の影響」と「小売・オンライン販売の拡大」がさらなる成長を後押しするとされています。
2. 消費傾向と人気の背景
- 世界的には、インスタント麺の消費は増加傾向にあり、特に発展途上国で高まっています。エジプトにおいても2018〜2022年の間に、世界インスタント麺協会によると消費量は110%増を記録。
- 利便性・安価で手軽に食べられる点が、特に都市部の若者や忙しい社会人に人気の理由です。
- 販売チャネルとしては、スーパーマーケット/ハイパーマーケットが主流ですが、コンビニや小売業、そして急成長中のeコマースやデリバリーサービスも勢力を拡大中です。
3. 地元コミュニティとSNSでの声
- 実際の利用者の声として、Redditでは「Zumra(ズムラ)」などの輸入食材店で人気の韓国ラーメン(Shin Ramyunなど)を探している投稿が見られ、「エジプトでは輸入品の入荷が難しくなっている状況」が指摘されています。
- また、地元のオンラインストアや地域店(Nasr CityのAlmo shopなど)で入手しているとの報告もあり、依然として一定の熱量を持つファン層が存在することがわかります。
- 一方で、Reddit上では「若年層を中心に外国料理や新しい味に対して前向きな姿勢がある。味さえ良ければ好意的に受け入れられる」といった意見も確認できます。
4. ローカル製品や食品安全への配慮
- エジプト国内で知られるインスタント麺ブランドとしては、Indomieが挙げられますが、2022年には一部のフレーバー(チリ、チキン、ベジタブル)が食品安全局により回収命令が出される事態がありました。
- また、「コシャリのインスタント版」も登場しており、2020年頃から瞬時に調理できる乾燥コシャリとしてインパクトのあるスナック的存在になっています。
分類 | 特徴・動向 |
---|---|
市場規模と成長 | 2024年で約1.45億USD、年率7〜11%の成長見込み |
人気要因 | 安さ、手軽さ、アジアン志向、若年層の需要増 |
流通チャネル | スーパー中心+オンライン・小売も拡大中 |
消費者の声 | 輸入ブランドは根強いファンあり、流通に課題も |
安全・ローカル対応 | 一部輸入品の安全問題あり、乾燥コシャリも登場 |
日本のインスタントラーメンとの違い
エジプト(特にカイロ)で流通・消費されているインスタントラーメンと、日本のインスタントラーメンを比べると、味付け・具材・ハラール対応・価格・流通環境・食文化的背景など、いくつかの大きな違いがあります。以下で詳しく解説しますね。
1. 味付けの傾向の違い
項目 | 日本のインスタントラーメン | エジプトのインスタントラーメン |
---|---|---|
味のバリエーション | 醤油、味噌、塩、とんこつ、カレーなど多彩 | チキン・ビーフ・ベジタブル・辛味系が中心 |
旨味の使い方 | かつお節・昆布・煮干しなど和風出汁を活用 | 牛骨・鶏ガラ・唐辛子ベースが多い |
辛さレベル | 辛口もあるが、基本はマイルド | 辛い味が人気(韓国SamyangやIndomie激辛などが流行) |
ローカライズ | 地域ごとのご当地ラーメンを再現 | ハラール対応+中東向け味付けでカスタマイズ |
例:
- 日本では「カップヌードル シーフード味」など魚介系も人気ですが、エジプトではあまり受け入れられにくいです。
- 代わりに、ビーフ風味・チキン風味が最も売れ筋。
2. 具材とパッケージの違い
項目 | 日本 | エジプト |
---|---|---|
具材の充実度 | 乾燥チャーシュー、卵、ネギ、魚介など多様 | 具材はほぼ無し。粉末スープと麺が中心 |
液体スープ | 多くの高級タイプは液体スープ採用 | 粉末スープが主流 |
カップ vs 袋麺 | カップ麺と袋麺の両方が豊富 | 袋麺が圧倒的に多い(安価需要にマッチ) |
エジプトでは、輸入される日本製カップ麺もありますが、価格が高いため富裕層向けです。
一方で、Indomieなどの現地製品は袋麺中心で、価格を抑えるため具材は最小限。
3. ハラール対応の有無
- エジプトではハラールが必須
豚骨系スープは基本的にNG。
→ 輸入される日本製品は「豚由来原料不使用」または「ハラール認証取得済み」の製品に限られます。 - 日本ではとんこつ・チャーシュー系の人気が高いですが、エジプトでは代わりに牛骨・チキンベースが主流。
例:日清食品は中東向けに「ハラール認証取得済みカップヌードル」を販売していますが、日本国内版とはスープ配合が別設計です。
4. 価格帯と購買層の違い
項目 | 日本 | エジプト |
---|---|---|
価格帯 | 100〜300円程度(袋麺) | 3〜8エジプトポンド(約15〜40円)で買える製品も |
高級路線 | 「一蘭」や「日清ラ王」など高級インスタント麺が存在 | 富裕層向けに輸入日本製や韓国製はあるが少数派 |
購買層 | 幅広い層(学生、社会人、ファミリー) | 若者・学生・低中所得層が中心 |
カイロでは、韓国Samyangの激辛ラーメンや日清カップヌードルは「ちょっとしたご褒美」扱いです。
5. 流通・購入環境の違い
- 日本
- コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどどこでも購入可能
- Amazon・楽天などオンライン購入も充実
- エジプト
- スーパーマーケット・小売店・輸入食品店が中心
- 最近は Talabat・Elmenusなどフードデリバリーアプリ経由での購入も増加
- 韓国や日本ブランドは品切れが多く、Redditで「どこで買える?」という相談が頻繁に見られます
6. 食文化的背景の違い
- 日本
- ラーメンは外食としても人気で、「ご当地ラーメン文化」と連動してインスタントも多様化
- エジプト
- 主食はパン、米、パスタが中心で、インスタントラーメンは補助的・軽食的な位置づけ
- ただし近年はアニメ・K-POPブームでラーメンへの憧れが強まり、「日本風ラーメン=トレンドフード」としてSNSで人気
観点 | 日本 | エジプト |
---|---|---|
味の種類 | 醤油・味噌・塩・とんこつ・魚介など非常に多彩 | チキン・ビーフ・辛味系が中心 |
具材 | 乾燥具材・液体スープなど豪華 | 具材少なめ、粉末スープ中心 |
ハラール対応 | 基本的に意識されない | 豚由来原料はNG、チキン・ビーフが主流 |
価格 | 袋麺100円前後、カップ麺150〜300円 | 袋麺15〜40円、輸入品は高級扱い |
購入環境 | 全国どこでも入手可 | スーパー・輸入食品店・通販に依存 |
食文化的位置づけ | ご当地ラーメン文化と連動した多様性 | 軽食・トレンドフードとしての側面が強い |
ラーメン消費による健康リスク
ラーメン、特にインスタントラーメンの過剰摂取は、日本でもエジプトでも共通する健康リスクがありますが、文化的・食生活的な背景によって強調されるリスクや注意点が異なります。ここでは、一般的な科学的知見に基づき、ラーメン消費による健康リスクを詳しく解説します。
1. 塩分(ナトリウム)過剰摂取
リスク
- インスタントラーメン1食あたりの塩分量は 4.5〜6.5g 前後が一般的。
- WHO(世界保健機関)は 1日5g未満を推奨しているため、ラーメン1杯でほぼ1日分を摂取してしまう可能性があります。
- 過剰な塩分摂取は、以下のリスクを高めます:
- 高血圧
- 動脈硬化
- 心疾患・脳卒中
- 腎臓疾患
エジプトでの影響
- エジプトは伝統的に塩分摂取量が高い食文化(コシャリ、パン、漬物類)であるため、ラーメン摂取が加わるとリスク増大。
- 特に若者層で、韓国製激辛ラーメンや塩分の多いインスタント麺の過剰摂取がSNSで問題視されています。
2. カロリー過多と肥満リスク
項目 | 一般的なインスタントラーメン |
---|---|
エネルギー | 400〜500kcal |
脂質 | 15〜22g(揚げ麺の場合) |
炭水化物 | 50〜70g |
タンパク質 | 7〜12g |
- インスタント麺は揚げ麺が多く、高カロリー・高脂質。
- スープを全部飲むとさらにカロリー・塩分が上乗せされます。
- エジプトでは砂糖・油を多く使う食習慣と相まって、肥満率が上昇傾向にあり、ラーメンもその一因になる可能性があります。
3. 栄養バランスの偏り
- 主に炭水化物と脂質で構成され、ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足しがち。
- これにより、代謝不良・便秘・肌荒れ・免疫力低下などを引き起こすリスクがあります。
- 特にエジプトでは野菜不足が社会的問題で、ラーメンの多食は栄養格差を悪化させる可能性があります。
4. トランス脂肪酸の問題
- 一部の低価格インスタント麺では、揚げ麺に使う油がリサイクル油だったり、パーム油主体であることが多いです。
- トランス脂肪酸や酸化油を多く摂ると:
- 悪玉コレステロール(LDL)上昇
- 善玉コレステロール(HDL)低下
- 心血管疾患リスク増大
特にエジプトでは、低価格帯の現地製インスタント麺や不明瞭な輸入品でこの問題が懸念されます。
5. 添加物・防腐剤への注意
- 即席麺には保存性を高めるための**リン酸塩・酸化防止剤・MSG(グルタミン酸ナトリウム)**などが含まれます。
- 過剰摂取による影響として:
- リン酸塩 → カルシウム吸収阻害 → 骨粗しょう症リスク増加
- MSG → 過剰摂取で頭痛や倦怠感を訴える人も(科学的因果関係は議論中)
- 合成保存料 → 長期摂取で肝臓・腎臓への負担が懸念
6. 辛口ラーメンブームによる胃腸トラブル
- 韓国の Samyang激辛ラーメンなど、唐辛子成分を大量に含む製品がエジプトで若者に人気。
- 過剰摂取により:
- 胃炎・胃潰瘍の悪化
- 下痢・腹痛のリスク
- 医療機関では「辛ラーメンチャレンジ後の胃腸障害」で受診するケースも報告されています。
7. 生食による危険性
- SNSでは、未調理のインスタント麺をそのままかじる「お菓子感覚の食べ方」が一部で流行。
- しかし、未調理の麺には油が酸化している場合が多く、消化不良や腹痛を起こす危険があります。
- 2023年には海外で、未調理麺の大量摂取により消化器トラブルから重篤化した例も報告されています。
健康リスクを抑える工夫
- スープを飲み干さない → 塩分50%以上カット可能
- 野菜や卵、鶏肉をトッピング → 栄養バランス改善
- ノンフライ麺・低塩タイプを選ぶ → 健康志向の日本製がおすすめ
- 摂取頻度を週1〜2回程度に抑える
リスク項目 | 日本 | エジプト |
---|---|---|
塩分過多 | 高め | 激辛系ブームでさらに高リスク |
カロリー・脂質 | 高カロリー製品多い | 油多めの製品が安価で流通 |
栄養バランス | 野菜トッピング文化で補える傾向 | 主食代わりに食べる層が多く偏りが深刻 |
添加物 | 品質管理は比較的高水準 | 安価ブランドでは懸念が残る |
食文化背景 | 外食ラーメン+インスタント併用 | インスタント中心で栄養問題化しやすい |
エジプトでラーメンによる死亡事例
エジプトにおけるラーメン関連の死亡事例について、確認されたニュースをまとめた内容です。
カイロでの悲報:13歳少年が未調理インスタント麺を食べ死亡
2025年8月、中旬にカイロ在住の13歳の少年(報道では「Hamza」とされることが多い)が、自宅にて**インドネシア発・人気ブランド「Indomie」のインスタント麺を3パック、調理せずにそのまま食べた後、腹痛、発汗、嘔吐などの症状を呈し、約30分後に亡くなりました。
当初は中毒などが疑われたものの、警察や検視の調査の結果、製品に毒物や違法な成分は検出されず、死因は「未調理の麺による急性腸閉塞または消化器の詰まり」が原因とされています。
この事件は、世界的な「Eat Ramen Raw(ラーメンを生で食べる)」というSNS上のトレンドにより拡散されていた様子が報じられており、専門家らは未調理麺の摂取が重篤な消化器トラブルや脱水、腸閉塞を引き起こす危険を警告しています。
過去の類似・関連事例:インスタント麺製品のリコール
2022年には、エジプトの食品安全庁(NFSA)が「Indomie」のチキン味・ベジタブル味・チリパック入りインスタント麺について、アフラトキシン(カビ毒)および農薬残留が安全基準を超えているとして、販売停止・回収命令を出したことがあります。
ただし、この措置は製品の内容によるものであり、死亡の直接的な原因とはされていません。
なぜ「未調理」が危険なのか?
SNSなどのトレンドに流されず、安全な食べ方(=しっかり加熱する)を守ることが重要です。
インスタント麺は「加熱調理済」との表示がある場合もありますが、メーカーの調理指示に従わず生(乾燥状態)で大量に食べると、腸閉塞や消化不良、脱水症状を引き起こす危険があるため、注意が必要です。
エジプトのラーメンと旅行記
「エジプトのラーメン事情と旅行記」**として、現地での体験を交えた形でまとめてみますね。
旅行者目線で、カイロやギザでのラーメン体験、現地で人気のインスタントラーメン、おすすめスポットなどを絡めた旅行記風にします。
エジプトでラーメンを探す旅:カイロ発・現地ラーメン事情レポート
1. カイロで見つけたラーメン店
カイロ市内には、日本式ラーメン店が徐々に増えてきています。特に人気なのが、在住日本人や現地の若者に支持される「Ramen-ya」や「Ajisen Ramen」などのチェーン系。
- Ramen-ya(カイロ・ザマーレク地区)
- スープはとんこつ・醤油・味噌と揃っていて、日本と遜色なし。
- 値段は1杯 約150〜200エジプトポンド(約1,000円)。
- 店内は日本のポスターやアニメグッズで装飾されており、外国人客も多め。
- 「ナルト」や「ワンピース」のファンらしきエジプト人学生が多いのが印象的でした。
- Ajisen Ramen(アジセンラーメン)
- ドバイなど中東で展開しているチェーンで、エジプトでも人気。
- 辛味噌ラーメンが特に好評で、唐辛子好きなエジプト人に大ウケ。
旅行中、私はザマーレクのRamen-yaに訪れたのですが、
「日本と同じ味がする!」と感動する一方、エジプト人客の多くがスープを完飲していたのが印象的でした。
現地では塩分摂取量が高めなので、少し注意が必要かもしれません。
2. スーパーマーケットで見つけたインスタントラーメン事情
カイロやギザの大型スーパー(Carrefour、Spinneysなど)では、日本製から韓国製、現地ブランドまで幅広く販売されています。
人気インスタントラーメンTOP3(2025年時点)
ブランド | 原産国 | 特徴 | 価格(1袋あたり) |
---|---|---|---|
Indomie | インドネシア | 鶏ガラ・ミーゴレン系、安くて大人気 | 約5〜7ポンド(40円前後) |
Samyang 激辛シリーズ | 韓国 | SNSで大流行、辛さチャレンジ動画多発 | 約30〜40ポンド(250円前後) |
Nissin Cup Noodles | 日本 | 海外輸出版、日本語パッケージも | 約45〜60ポンド(350〜450円) |
現地ブランドはとても安価で、特にIndomieは学生層の「定番食」。
スーパーの棚を見ても、カップ麺より袋麺が圧倒的多数で、茹でて食べるスタイルが主流です。
3. 観光地とラーメンの出会い
ギザのピラミッド観光の帰りに、近くのショッピングモールでラーメンを食べました。
モール内のフードコートには、韓国系ラーメンバーがあり、店員さんが目の前でインスタント麺を鍋で茹でてくれる形式。
- 選んだのはSamyang激辛ラーメン+目玉焼きトッピング。
- 価格は約60エジプトポンド(450円程度)。
- ピラミッドを眺めながら食べる激辛ラーメンはなかなかシュールで、
「世界遺産×韓国ラーメン」という不思議な体験になりました。
4. 現地の人と話した「ラーメン人気の理由」
カイロ大学近くで学生と話したとき、こんな声を聞きました。
- 手軽さ:「授業の合間に寮で作れるから便利」
- SNS映え:「辛ラーメンを食べる動画を撮ってTikTokに上げるのが流行ってる」
- 日本文化への憧れ:「アニメの影響でラーメンに興味を持った」
特に若い世代では、ラーメン=日本文化の象徴としてポジティブに受け止められている印象です。
5. 旅行者へのラーメン体験アドバイス
- 現地のインスタント麺は塩分・油分が多めなので、スープは飲み干さないのがおすすめ。
- スーパーでは日本製や韓国製も入手可能。ただし価格は日本より割高。
- カイロ市内には日本式ラーメン店があるので、**「海外で本格ラーメンを食べる体験」**も楽しめます。
- お土産にはIndomieが安くて話題性があるのでおすすめ。
まとめ
エジプトのラーメン事情、いかがでしたか?日本とは全然違う食べ方やアレンジがあって、新しい発見ばかりですよね。旅行先で普段とは違う文化に触れるのって本当に楽しいですし、食べ物からその国のライフスタイルや価値観を知ることができるのも魅力的です。
もしエジプトに行く機会があれば、ぜひ現地のスーパーでインスタントラーメンを買って試してみてください。そして、新しい食べ方に挑戦してみるのもいいかもしれません!それではまた次回、おいしい話題でお会いしましょう~!